ビッケブランカのライブに行ってきた

ビッケブランカのライブに行ってきた。
Wizard Tourというライブツアーのファイナル。ぶっちゃけ行くまでファイナルだって知らなかった。
なんとなしにハマって、たまたま来た「ぴあ」のメルマガでライブの存在を知り、応募したら2枚当たった。
まわりにビッケブランカを知っている・聴いている・好きな友人はあまりおらず、チケットを持て余していたところ、遠方から友人が来てくれた。
どちらかというと久々に会う友人と行けることのほうに胸を躍らせていたかもしれない。

 

最初に言っておくと、私はライブが苦手だ。
そもそも閉所恐怖症であるために、窓のない狭い空間は受け付けない。
映画館がギリギリ耐えられるレベルであり、ライブハウスは結構キツい。演者のパフォーマンスに集中できていればさほど気にならないが、締め切った場所に何千人もいるという行為自体、私にとってはかなりのハードルである。

 

なのになぜ、応募したのかは甚だ疑問だが、ビッケブランカのライブは行ってみたいと常々思っていたのは事実である。
ビッケブランカを初めて聴いたのは、Google Play Musicのプレイリストでランダムに流れてきた一曲だった。気がする。
Slave of Love」という曲で、その名の通り愛の奴隷、恋に落ちてしまって振り回される男の曲。ピアノがジャカジャカ鳴っていて、アップテンポで、まさしく「私好み」の曲だった。
その曲をTV番組で歌っているのを聴いたことがある。それもたまたま観ていたTV番組に出演していたものだった。ピアノを弾きながら歌い上げる姿を見て、「これは生で聴いてみたいな」と思ったのだった。
ピアノのパフォーマンスもさることながら、裏声を使っているのにキーが全然ブレないし、迫力がある。すごくときめいた。ライブに行ってみたい。狭いところが苦手な私のハードルをやすやすと超えた瞬間だった。


ビッケブランカ / 『Slave of Love』(official music video)

 

そこから貪るようにビッケブランカの曲を聴き漁った。幸い、ストリーミング配信されているアルバムが多く、入門としては事足りた。
彼は色々な種類の曲を歌うが、その中でもアップテンポでダンサブルな曲の方が私好みだった。オススメしたいのは「ファビュラス」と「Get physical」。それぞれYoutubeにMV付きで挙がっているので一度聴いてみてほしい。


ビッケブランカ『ファビュラス』(official music video)


ビッケブランカ /『Get Physical』(official music video)

 

 

そんな中、「獣になれない私たち」というドラマの挿入歌に抜擢される。「まっしろ」という曲だ。
今までアニメのタイアップぐらいで目立つことはあまりなかった気もする中で、あのガッキーのドラマで流れるようになり、ビッケブランカを知らない人でも聴いたことはある、みたいな曲になった。ライブの中でも彼はこの曲について、「ビッケブランカのキャリアで一つの節目、ターニングポイントになる曲であり、大切で大好きな曲」と噛み締めて話していた。私は先述の通りアップテンポなほうが好きなので、ビッケブランカのバラードがめちゃくちゃ好き、というわけではない。が、「まっしろ」を彼がライブで大切そうに歌うのを聴いて、心がキュッとなった。


ビッケブランカ / 『まっしろ』(official music video)(日本テレビ系水曜ドラマ『獣になれない私たち』挿入歌)

 

注目されるさなか、おこなわれたWizard Tour Final。
ファン層はさまざまで、家族連れからカップル、年配の方…年齢は幅広かった。性別は、女性のほうがちょっと多いかな、でも男性もたくさんいた。ノリもよくわからずに行ったが、殺伐とする雰囲気は一切なかった。同行してくれた友人曰く、「こっちは楽しい音楽を提供するので、自由に楽しんでといったスタンス」とのこと。そのとおりだった。飛んでも跳ねてもいいし、手を上げてもいいし、聞き入ってもいいし、揺れててもいいし、みたいな。とにかくそれぞれでビッケブランカの音楽を楽しむのがベスト!みたいなライブだった。すごく心地良い空間で、素敵な時間が流れていた。
歌も相変わらず本当に上手だった。プロとしてはふつうなのかもしれないが、音程がピョンピョン変わるし楽器も鳴らしているのに、なんであんなに安定しているのだろうと不思議だった。音楽を楽しんでいるし、楽しんでほしいと思っているんだろうなと感じる歌たちを身体で感じられて、とても充実した時間を過ごした。
これを読んだ人で、まだビッケブランカを聴いたことがない人は、一曲でいいので聴いてみてほしい。彼から紡ぎ出される多彩な音楽を、ぜひ一度楽しんでほしいと心から願う。

 

ライブレポートも素敵なものばかりなので、ぜひに。

natalie.mu

www.barks.jp

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